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『これは永遠の生命を意味する』編集

『唯一つの真の神であるあなたと、

あなたの遣わし給うたイエス・

キリストの知識を得ること、こ

れは永遠の生命を意味する。』

  ---ヨハネ伝十七章三節  [3]

『これは永遠の生命を意味する』

1950 年 英文発行

1958 年日本文発行

WATCHTOWER BIBLE AND TRACT SOCIETY

   OF NEW YORK, INC.

International Bible Students Association

  Brooklyn,  N.  Y.,  U.  S.  A. 

   英文第一回発行

   1,000,000冊

’’THIS MEANS EVERLASTING LIFE’’

  Japanese

Made in the United States of America

 アメリカ合衆国にて製本  [4]



 今や近い正義の新しい世に

永遠の生命を得るための要求

にそなえて、宗派にかかわり

なくすべての善意者に教育を

与えるために献げる。

    

      この本に用いた聖書の略語

アメリカ訳ーーーーJ. M. P. スミスとE. J. グッドスピードのアメリカ訳

ア  標ーーーーーアメリカ改訳委員会のアメリカ標準訳

ダービイ訳ーーーーJ. N. ダービイの新しい翻訳による「聖書」

ドーエイ訳ーーーードーエイ及びリームズに於けるラテンヴァルゲートの[:英語への]翻訳

七十人訳ーーーーーヘブライ語聖書の[:ギリシャ語]七十人訳[:の英訳??!]

モハット訳ーーーージェイムス・モハットの新しい翻訳による聖書

新  世ーーーーークリスチャン・ギリシャ語聖書新世界訳

ロザハム訳ーーーーJ. B.ロザハムの新しい翻訳によるエンハサイズド・バイブル

ヤング訳ーーーーーロバート・ヤング訳の聖書

欽 定 訳----英文欽定訳

新  口-----1955年改訳(日本聖書協会)

    この本の中に用いられている引用聖句で特記されていない

    ものは、日本語標準訳[:文語訳]聖書からの引用句です。   [5]

    目  次

                      ページ

第一章『これは永遠の生命を意味する』…………七

第二章 生命の創始者………………………………二〇

第三章 生命の敵は現われる………………………ニ七

第四章 神の祝福の約束……………………………三八

第五章 モーセの律法による自己の救いはない…四七

第六章『諸国民の定められた時』…………………五七

第七章 生命を与える知識の本……………………六八

第八章 生命の長なる代理者までの週を数える…七八

第九章 生命と朽ちない事が明らかにされた時…八九

第十章 神の民に対する新しい契約………………九八

第十一章 天的な生命への道………………………一〇九

第十二章 神権制度…………………………………一二〇

第十三章 良いたよりの伝道者になる仕方………一二九

第十四章 生命の相続者のあいだの結婚…………一四〇

第十五章 会衆内における婦人の特権……………一五〇

第十六章 御霊の働きと賜物………………………一六〇

第十七章 愛は永遠の生命に絶対肝要……………一六八

第十八章 信仰のために厳しい戦いをする………一七七

第十九章 上なる権威に服従………………………一八八

第廿章 世の『終りの時』…………………………二〇一

第廿一章 生命の君の再臨…………………………二〇一

第廿二章 御国相続者の残れる者…………………二二〇

第廿三章『他の羊』と『山羊』……………………二三〇

第廿四章 神の恵みの中に子供を育てる…………ニ四一

第廿五章 この世の終りに生き残る………………二五一

第廿六章 新しい世の御国…………………………二六一

第廿七章 生命の楽園は更新される………………二七一

第廿八章 死の廃止…………………………………二八二

第廿九章 生命の本に名前を書く…………………二九二

第卅章 あなたはどの位生きることを選びますか三〇一 [6]


[7]    これは永遠の生命を意味する

      第一章

 1 生命ーーー新しい正義の世における人類の生命は、危険に瀕(ひん)していました!翌日の午後までには、人類がその貴重な特権を永遠に楽しむことができるために、その問題は解決されねばなりません。この夜、エルサレムで行なわれたその祝は、そのようになるとの約束を与えました。それは、記念の夜であって、十五世紀以上昔のニサン十四日を年一度記念する夜でした。そのニサンの十四日に何ものも反抗し得ない急激な死が、エジプト人の家族を一つ残らず襲ったのです。人間の生命がかくも広範囲に亡ぼされたのは、細菌の戦争がなされたためでもなく、叉恐ろしい原子爆弾や水素爆弾がエジプトの青天から投下されたからでもありません。それとはまったく違うのです!圧制を受けていたヘブル人たちの神に仕えている制度で、亡びをもたらす御使いがナイル河のその地をくまなく急速に通り、人間や獣の初子(ういご)を狙誤(ねらいあやま)らずに撃(う)って、真夜中に不意の死をもたらしたのです。ナイル河の三角州(さんかくす)のゴセン地区にいたヘブル人の家庭は、奇跡的にも過越(すぎこ)されました。ヘブル人たちは、予言者モーセによって告げられた神の警告に注意を払い、過越しの小羊を殺して、その血を家の

_______

① どんな質問が直ちに解決されるべきでしたか。なぜ具合良く解決されるべきですか。

[8] 二つの柱と鴨居に塗り、戸外は一歩も出ずに、その小羊を火に焼き、そして種入れぬパンと苦菜をそえて食べました。これは彼らの初子すべてにとって生命を意味したのです。そして、翌日の朝、彼らは自由の民となってエジプトから出て行く準備をしました。

 2 西暦卅三年のニサンの十四日、この年一度の記念の夜に、一群のヘブライ人たちはエルサレム内のある二階の部屋に集まって、そのことを記念しました。そして、モーセを通して与えられた神の律法通りに、彼らは種入れぬパンと祝福の葡萄酒を添えて過越しの小羊を食べました。

 3 さて、その人たちを見てみましょう。その群れの人数は十二人でした。もともと一緒にいたひとりの人は、この群れを去って出て行きましたが、もはや二度と戻らず、群れの中に加わりませんでした。その者の名前は、イスカリオテのユダです。彼は陰謀(いんぼう)の企(たくら)みをいだいて、その二階の部屋から急ぎ走り出ました。この企みの故に、その群れの指導者はその午後に死なねばならず、----そしてユダ自身も首をくくって自殺する結果になりました!

 4 残っている人々は、低い過越しの食卓のまわりを取りかこんで、長椅子の上になおも倚(よ)りかかって居ました。その群れの指導者は、警告と慰めを告げる長い話をしていました。そして、次のように結論したのです。『これらのことをあなた方に話したのは、私にあって平安を得るためである。あなたがたは、この世ではなやみがある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている。』こう話した彼は、自分がずっと昔のエジ

_______

② ③ どんな特別な群の人々は西暦卅三年に過ぎ越しを祝いましたか。どこで?

④ 彼らの指導者は、何を征服しましたか。どのようにして? 誰たちを勇気づけましたか。

[9] プトで同じ日に殺された疵(きず)のない過越しの小羊のように、そのニサンの十四日に死なねばならぬ、ということを知っていました。自分の死は、傲慢なエジプトのパロがモーセの面前で侮(あなど)った神の宇宙的な至上権を立証する、ということを彼は知っていました。また、この世は地を支配する神の正しい至上権に敵対している、ということも知っていました。この世と妥協を拒絶すれば、彼には死がもたらされます。話をしていたこの瞬間にいたるまで、彼はこの世と決して妥協せず、国中のいたるところで最高の神の御国を恐れずに宣明してきました。彼は妥協せずに、神の御国を支持して死ぬことにより、この世を征服するでしょう。神の奇蹟(きせき)の力によって彼は再び生きてその征服を祝うでしょう。この世は、地上に残されたその弟子たちに大きななやみをもたらします。しかし、彼のおかげで弟子たちは、心と精神の平和を楽しむことができます。弟子たちには勇気を出す理由がありました。神の宇宙的な至上権の論争について、彼は、この世を征服しましたが、また弟子たちにも援助を与えてこの世を征服させ、永遠の報いを得させるでしょう。

 5 更に彼の次の言葉をも聞きましょう。それは、私たちの永遠

[10] の生命と関係を持っているのです。彼は目を天に向け、話をしているようなしかも祈りを込めた仕方で次のように言います、『父よ、時がきました。あなたの子があなたの栄光を表わすように、子の栄光をあらわして下さい。あなたは、子に賜わったすべての者に、永遠の生命を得させるため、万民を支配する権威を子にお与えになったのですから。』この言葉から、話をしているのは、天の御父の子であることが分ります。神は全人類なる『万民』を支配する権威を彼に与えました。なぜ?なぜなら、天から来られたこの神の子は、人間となって、人類のために死ぬ契約を神と結ばれたからです。丁度、昔のあの過越しの小羊が、死とエジプトの圧制からヘブル人を救うために死んだのと同じようでした。御子は、死んで御自分の持たれていた人間性を犠牲にすることにより、『万民』のために生命を買うことができたのです。『万民』とは、つまり天の御父が彼に与え給う人々の全員ということです。神は彼らを引き給うて神の子を信じさせ、そして御子に従わせます。

 6 『永遠の生命』と言われた神の子は、全くはっとさせる主題を述べているではありませんか!外ならぬそれこそ平和や幸福や良き友情を愛する人がみな欲しているものなのです。それを得るために、私たちには何が要求されていますか。私たちは人間です。そして、神は、私たちを含めてすべての人間を支配する権威を御子に与えられました。それで、祈りつづけて次のごとく語る神の子の言葉に耳を傾けねばなりません、『唯一の真の神であるあなたと、あなたの遣(つか)わし給うたイエス・キリストの知識を得ること、これは、永遠の生命を意味する。』唯一の真の神と、神が世に遣わしたもうたイエス・キリスト、という宇宙内で最も重要な御ふたりに

_______

⑤ 御父は、なぜ彼に『万民を支配する権威』を与えましたか。

⑥ 永遠の生命を得るためには、私たちに何が要求されていると、彼は言われていますか。

[11] ついて得る知識にくらべるとき、この世の他の知識はみな無に等(ひと)しいものです。その御ふたりの知識を得て、信ずることは、今や間近(まじか)かに迫っている正義の新しい世における永遠の生命を意味します。永遠の生命について何も知らず、またそれをどのように得るのかも知らないならば、どうしてイエス・キリストを通して神から永遠の生命という賜物を頂くことができますか。生命を与えるそのような知識を得ることこそ、最も大切なものであります。この本の頁を通して、その知識を得ることができるでしょう。私たちは、その知識を取りつづけなければなりません。

 7 イエス・キリストは、天の御父を神秘的な『三位一体の』神と呼び掛けず、『唯一の真の神』と呼びかけています。そして、イエスご自身は低い者、すなわち御父が天から遣わした者と述べています。御父なる神よりも自分が低い者なることをはっきり述べられたイエスは、同じ夜そこにいた忠実な弟子たちに前もってこう語っておられます、『僕はその主人にまさるものではなく、つかわされた者はつかわした者にまさるものではない。』*御子は唯一の真の神の長なる僕です、彼は、神に従って、死すべき人類に永遠の生命をもたらすという神の目的を成しとげます。地上に居られた御子は神を崇めて人類の前で神を讃えました。御子が次のように言われているのは、そのわけなのです、「私は、私にさせるためにお授けになったわざをなし遂げて、地上であなたの栄光を表しました。父よ、世がつくられる前に、私がみそばで持っていた栄光で、今

_______

*ヨハネ伝十三章十六節、新口語訳の引用

_______

⑦ 彼は御父にどんな報告をなされましたか。そして、どんなお願いをしましたか。

[12] み前に私を輝かせて下さい。』御子は、地上において自分に与えられたわざを成功裡になし遂げたと天の御父に報告しましたが、その時、彼は人間になる以前に生命を持っていたことを表しています。これは、霊者なる子として天的な生命であったにちがいありません。御子は、地がつくらる前に、そして地上に人間が創造される前に、すでにその生命を持っていました。上なる天における生命は、栄光に輝く生命でした。そして、御子は、そのような栄光を見こして自分の人間としての生命を、自ら進んで永遠に犠牲にする、という態度を示しています。御父は、彼を死から天の生命に復活させ、唯一つの真の神と親しい交わりを持たせることによって、御子に栄光を与えるにちがいありません。

 8 自分に与えられた業を為すにあたって、御子は何をしましたか。頭なる御父になされた報告を聴いてごらんなさい、「私は、あなたが世から選んで私に賜わった人々に、み名をあらわしました。彼らはあなたのものでありましたが、私に下さいました。そして、彼らはあなたの言葉を守りました。いま彼らは、私に賜わったものはすべて、あなたから出たものであることを知りました。なぜなら、私はあなたからいただいた言葉を彼らに与え、そして彼らはそれを受け、私があなたから出たものであることをほんとうに知り、また、あなたが私をつかわされたことを信じるに至ったからです。』ここに、特別顕著な事実が述べられています。御父は一つのみ名を持っており、イエスはその御名を弟子たちに表わされた、とイエスは証されています。これは、エジプトの地で圧迫されていたヘブル人に神のみ名を知らせたモーセの使命と、ひき較べられたものです。モ

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⑧ 彼は、自分をモーセのごとき者にしたどんな特別顕著な事実を報告していますか。

[13] ーセは、自分の書いた書(出エジプト、三ノ十四と六ノ二、三)の中で、次のことを述べています、『神モーセに言いたまいけるは、我は有(あり)て在(あ)る者なり。また言いたまいけるは、汝かくイスラエルの子孫(ひとびと)に言うべし、我有(あり)という者我をなんじらに遣わしたもうと。』『神モーセに語りてこれに言い給いけるは、我はヱホバなり。我全能の神と言いてアブラハム、イサク、ヤコブに顕れたり。されど我名のヱホバの事は彼ら知らざりき。』

 9 御名とその意味を知ることの重要性を認識ていたイエスは、御名を弟子たちに顕わし示しました。天から遣わされた神の子なる神の代表者はモーセよりも神の御名をよく知っていました。神の御国を宣明する、という公やけの業を始める前、そして、一人だけで荒野に四十日いたとき、御子は三つの特別な試験を受けたのです。彼は、誘惑者に次の言葉を述べて最初の試験を通りました。『「人はパンだけでなく、ヱホバのみ口から来るすべての言葉によって生きなければならない。」と聖書に書かれている。』第二番目の試験に際(さい)しては、彼は誘惑者に『「あなた方の神ヱホバを試(こころ)みてはならない。」と聖書に書かれている。』と言いました。最後に、彼は次の言葉を語って誘惑者を斥(しりぞ)けました、『サタンよ、退け。「あなた方の神ヱホバを崇拝し、ヱホバ神のみに聖なる奉仕を捧げなければならない。」と聖書に書かれている。』*どの試験のときにも、神の御子は、モーセの書の中で、神の名の用いられているところから引用しました。神の御子は、地上にいたときに与えられた

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*マタイ四ノ四、七、十、新世訳の引用。この節では、イエス自身も申命、八ノ三、六ノ十六、五ノ九。六ノ十三から引用しています。

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⑨ 彼は神の御名をどの位良く知って居ましたか。彼自身の名前は何を意味しましたか。

[14] 自分の名前自体の中に、父の御名を帯びていたのです。『イエス』という名前は、『ヱホバは救いである』という意味なることをユダヤ人の弟子たちは知っていたからです。この名前は、御父だけでなくイエスを知ることが私たちの永遠の生命にどれ程必要であるかを示します。ヱホバは御子イエスを遣(つか)わしてメシヤ、すなわち油そそがれた約束の王に成らせました。そして、その目的のために、御父は水の洗礼を受けたばかりの御子に聖霊によって油を注がれたのです。その理由で彼はイエス・キリストと呼ばれます。なぜなら、『キリスト』とは『メシヤ』すなわち『油注がれた者』『油注がれることによって聖別された者』という意味だからです。

 10 キリストの愛に充ちる目的は、御父から賜わるすべての人々に永遠の生命を与えることです。御父は知識の力によって、それらの人々をイエスのところにひき集められます。この世は、それらの人々に悩みをもたらす、とイエスは知っておられました。それで、彼はこの世のためには祈らず、彼らのために祈っています、『私は彼らのためにお願いします。私がお願いするのは、この世のためにではなく、あなたがわたしに賜わった者たちのためです。彼らはあなたのものなのです。私のものは皆あなたのもの、あなたのものは私のものです。そして、私は彼らによって栄光を受けました。わたしはもうこの世にはいなくなりますが、彼らはこの世に残っており、私はみもとに参ります。聖なる父よ、私に賜わった御名によって彼らを守って下さい。それは私たちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。私が彼らといっしょにいた間(あいだ)は、あなたからいただいた御名によって彼らを守り、また保護してまいりました。彼らのうち、だれも亡びず、ただ亡びの子だけが亡びました。それは聖霊が成就するためでした。』

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⑩ そのとき彼は、誰のために祈りましたか。彼はどんなお願いをしましたか。

[15]  11 その『亡びの子』は、もし忠実を保ったなら、イエスを通して生命を持ち得たでしょう。イスカリオテのユダはイエスと親密な関係を持っていて親友のごとく食事をいっしょに定期的に取るほどでした。しかし、彼はイエスの反逆して踝をあげたのです。このため彼は自ら亡びを招き、生命の道から自らを断ち切りました。この反逆者の死については、イエスは何の責任をも感じませんでした。詩篇四一篇九節は、この反逆のことを予告しています。そして、強制をすこしも受けなかったユダは、利己的な動機のために、その予言を成就したのです。たしかに、イエスと弟子たちは、昔のその当時に聖書を持っていました。イエスの生まれて来る数世紀前に、ヘブル語で書かれた聖書、モーセの諸から予言者マラキキの書にいたるまでの卅九巻全巻は、完成していました。その中には、出所不明な書とか、第二正経のような書は含まれていなかったのです。霊感を受けて書かれたヘブル語聖書は、律法、予言者、そして詩篇の三つの部に成っていました。イエスはここで、聖書の第三番目の部となっていた詩篇に言及(げんきゅう)したのです。このヘブル語聖書全部の中には『ヱホバ』という神の御名が六、八二三回記されていました。イエスは、弟子たちといっしょにいるあいだはその聖なる御名によって、彼らを守りました。イエスが去って後は、ヱホバ神はご自分の御名の為に彼らを守らねばなりません。彼らはヱホバの御名を負う民だったからです。

 12 イエスは、更にこう言葉を続けています、「今私はみもとに参ります。そして世にいる間にこれらのことを語るのは、私のよろこびが、彼らのうちに満ちあふれるためであります。わたしは彼らに御言葉を与えましたが、

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⓫彼はどんな聖書を持っていましたか。聖書は、誰の名前を記していましたか。

⓬イエスは、弟子たちに何を与えましたか。誰が彼らを憎みましたか。なぜ?

[16] 世は彼らを憎みました。私が世のものでないように、彼らも世のものではないからです。』ヘブル語聖書中にすでに書かれている神の言葉に加えて、イエスは神からの音信、すなわち言葉を弟子たちにもたらしました。これも、後日にはヘブル語聖書に書き加えられねばなりません。イエスの弟子たちは、イエスのもたらした言葉をも含めて神の言葉を受け入れたため、この世はイエスの弟子たちを憎みました。憎んだ者の中で最悪な者たちは、宗教指導者たちでした。イエスの弟子たちは、この世に従うよりも、神の言葉に従ったのです。彼らは、イエスと同じく、この世のものではありませんでした。この世は、弟子たちを取り除こうと欲しましたが、弟子たちはこの世でなさねばならぬ仕事がありました。それで、イエスは彼らの取り除かれるのを欲しなかったのです。

 13『私がお願いするのは、彼らを世から取り去ることではなく、彼らを悪しき者から守って下さることであります。私が世のものでないように、彼らも世のものではありません。真理によって彼らを聖別(せいべつ)して下さい。あなたの御言葉は真理であります。あなたが私を世につかわされたように、私も彼らを世につかわしました。また、彼らが真理によって聖別されるように、彼らのため私自身を聖別いたします。』翌朝、イエスは裁判官なるローマの総督ポンテオ・ピラトに、こう答えました、『私は真理についてあかしするために生まれ、また。そのためにこの世に来たのである。だれでも真理につく者は私の声に耳を傾ける。』*『真理とは何か』とのピラトの質問に対しては、すでに書かれていたヘブル語聖書と、イエスが弟子たちに与えた神からの音信である、と答えることができるでしょう。神は、この真理の力によって、真理を受け入れて真理に従う者たちを

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⓭何によって彼らは聖別される、と彼は祈りましたか。

[17] 聖別します。すなわち彼らをこの不敬虔な世から分けて、御自分の聖なる奉仕に専念せしめます。神の真理に従うことにより、イエスは自分自身を聖別しました。彼がこの世のものにならなかったのは、そのわけだったのです。イエスは弟子たちをこの世に遣わして神の奉仕をなさせました。そして、彼らもこの世のものにならなかったのです。なぜなら、真理に従った彼らは、この世から聖別され、離れたからです。この世にあって、彼らは聖別を為すこの真理の言葉を宣(の)べ伝(つた)えねばなりません。それは、他の人々も信じ得るためです。それで、愛の御心から将来を見こされたイエスは、そのような信者たちのためにもこう祈っておられます。

 14『私は彼らのためばかりでな、彼らの言葉を聞いて私を信じている人々のためにもお願いいたします。父よ、それは、あなたが私のうちにおられ、私があなたの中にいるように、みんなの者が、一つとなるためであります。すなわち、彼らも私たちの内に、おらせるためであり、それによって、あなたが私をおつかわしになったことを、世が信じるようになるためであります。私は、あなたからいただいた栄光を彼らにも与えました。それは、私たちが一つであるように、彼らも一つになるためであります。私が彼らにおり、あなたが私にいますのは、彼らが完全に一つとなるためであり、また、あなたが私をつかわし、私を愛されたように、彼らをお愛しになったことを、世が知るためであります。』キリストを信じる者たちが、この世に従うなら、彼らは宗派とか、政党とか、社会的な階級差別とか、国家的な誇りとか、言伝えや人種的な偏見のために分裂

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[:前頁の]*ヨハネ十八ノ卅七、新口語訳の引用。

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⓮彼らがどのような状態になるように、と彼は祈りましたか。どんな意味で?

[18] してしまうでしょう。しかし、神の真理の力によってこの世から聖別された彼らは、人種や、皮膚の色や、言語や生まれた国が何であるかに係(かかわ)りなく、完全な一致に結合すべきでした。彼らは、御父なるヱホバと御子なるイエス・キリストが一致して居られるのと同じく、お互いに一致しているべきでした。これは、説明のつかない非聖書的な『三位一体』の一致ではありません。なぜなら、キリストを信じていたこれらの人々は、みな互いに完全な一致に導かれ、そして又神とキリストとも一致したからです。神に奉仕して神の言葉を宣(の)べ伝(つた)えた信者たちのこの一致のゆえに、この世の多くの人々はイエス・キリストが神より遣わされた愛子である、と知ります。

 15 イエスは、御自分と弟子たちの一致結合が天で完結するようにと願い、次の言葉を以って、祈を結んでいます。『父よ、あなたがわたしに賜わった人々が、私のいる所にいっしょにいるようにして下さい。正しい父よ、この世はあなたを知っていません。しかし、私はあなたを知り、また彼らも、あなたが私をおつかわしになったことを知っています。そして、私は彼らに御名を知らせました。またこれからも知らせましょう。それは、あなたが私を愛して下さったその愛が彼らのうちにあり、また私も彼らのうちにおるためであります。』まったく、この世の憎しみは、神がイエスとその弟子たちを愛していることを証明します。イエスの日まで、この世は生命に至る道について知りませんでした。イエスが唯一の真の神について知識を持たれたことは、彼にとって永遠の生命を意味しまし

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⓯どんな知識を彼らにもたらすために、彼は来られましたか。どんな目標を見こされましたか。

[19] た。イエスの弟子たちにも、今は天の御父とその遣わし給うた者についての肝要な知識が与えられねばなりません。地上におけるイエスの使命は、受け入れて信ずる人々の生命に必要な知識をもたらすことでした。彼は神の御名を知っていて、それを自分の弟子たちに顕わし示しました。死にいたるまでそうなされただけでなく、栄光につつまれる天的な生命に復活された後にでもそういたしました。神の御名と目的を知り、そして神の御名を負う民となる人々は、神の愛を受けます。また神の御名のために、イエスと一つとなります。

 16 イエスの祈*は、私たちが是非とも知らねばならぬ肝要な事柄を指し示しています。大いなる生命の与え主とその愛する御子に知識を持つ生命ほどすばらしいもので、貴重なものは他にありません。生命の与え主は、御子によって、死すべき人間に生命を与えられます。それで以下の頁の中では、この知識を熱心に尋ね求めて行きます。世は、この道を採(と)る私たちに憎しみを集中するでしょう。しかし、この知識は、世が決して与えることのできないもの、すなわち永遠の生命を意味することを私たちは知っています。

________

*前述の節に記されたイエスの祈は、ヨハネ伝十七章新世訳と新口語訳の引用です。

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⓰それで、私たちは何を尋ね求めて行きますか。この世の憎しみにもかかわらず、そうするのはなぜですか。

…………………

   第三章 生命の敵は現われる

…………………

 13 完全であったアダムとエバは、サタン悪魔のさし出した誘惑を拒否できたはずです[:だったから、堕罪前予定説は偽りであることとか??!人間の自身の責任で、罪は行われた、おかされたこととか??!]。完全な人間であったイエスは、その事の可能なることを示しました[:これがサタンの人間は欠陥作品だという言葉への反証で?!!~~]。そのためには、アダムとエバは、信仰を保ってヱホバの宇宙的な至上権に服し、そして反逆をそそのかした者に反対すべきでした、『そういうわけだから、神に従いなさい。そして悪魔に立ちむかいなさい。そうすれば、彼はあなたがたから逃げ去るであろう。』(ヤコブ、四ノ

________

⓭⓮(イ)アダムとエバはどのように誘惑を拒否し得たはずですか。(ロ)サタンは何をつくり出しましたか。彼は宇宙内に何を入り込ませましたか。

[37] 七、新口)両人は、悪魔サタンの誘惑に意識的に屈したため[:これが証しで!!堕罪前予定説論者では無いと??!]、悪魔の側につきました。そして悪魔と共になって神の宇宙的な至上権に反逆し、悪魔の民となりました、『罪を犯すものは、悪魔から出た者である。悪魔は初めから罪を犯しているからである。神の子が現われたのは、悪魔のわざを亡ぼしてしまうためである。』(ヨハネ、第一書、三ノ八、新口)サタン悪魔は、罪を犯した最初の者です。それで、サタンに従って罪を犯すものはみな子供が父親に倣うようにサタンに倣っています。神は罪人をつくり出す御方ではありません[:そのみ業は完全、不義は欠陥は彼ら自身のもの?!!申命記32:4,5!!という聖句が実効性のあるもの、事実上のものと証しされると?!!] 。罪人をつくり出す者は悪魔です。 

 14『罪が熟して死を生み出す。』サタン悪魔は自ら罪に落ちこむと共に、神によって造られた他の完全な者たちにも罪を犯させたために宇宙内に死を入り込ませました[:罪の報いは死であって、死後の永劫の責め苦では無いと?!!地獄は背教カトリック教会により、つくり出されたものであるとか?!!サドカイ[正しい?!]人みたいな魂の消滅説:絶滅説が正しいと?!!:ユダヤ古代誌??!]。今や、生命の敵は表われました。その者の最初の犠牲者(ぎせいしゃ)は人類でした。

…………………

   第四章 神の祝福の約束

​…………………

[45] ……………

 11 ………生命の敵であるサタンは、このことについての一番重い責任者です。罪とは、単に自分自身を害するとか、他の人を害する、ということではありません。罪とは、大創造主なる律法授与者(じゅよしゃ)の律法を破ることです。罪は、神が御自分の被造物に対して定められる完全の目標に欠(か)ける、つまりその目標の達成に失敗することです。罪の払う価は、罪人の死です。死の力を持つサタン悪魔は、ある宗教家たちに影響を及ぼして、死は祝福であると考えこませています。じっさいのところ、全き絶滅こそ、不完全な状態下における生活の苦しみ、重荷そして痛みをなくすゆえに、人間の経験の最高潮であり、幸福の理想的な状態であると、ある人々に信じこませてしまっている程です。これらの宗教家たちは、魂が無意識の普遍的(ふへんてき)な状態に合一(ごういつ)して

_______

⓫……… 罪とは何ですか。それは、何を払いますか。

[46] いることを『涅槃(ねはん)』と呼びます。しかし、存在をすっかり絶滅する滅亡は、呪いであって祝福ではありません。ヱホバは、無意識で無活動な神ではありません。ヱホバは『生ける神』です。そして、神は現在のこの悪しき世の好ましからぬ状態から逃れたいと欲している人間に贈物[:おくりもの:賜物:たまもの??! ]を与えます。その賜物は、正義の新しい世における完全な永遠の生命です。

 12 神の「女」の裔(すえ)によって蛇(へび)の頭が砕かれることは、生命の大敵の支配から人類が救われることを意味します。それは、彼らにとって新しい世における永遠の生命という機会を意味します。それは、約束のを通して与えられる神からの永続の祝福を意味します。エデンで述べられた裔についての神の約束はそれから二千年以上も後にこの地上にいた友、ヘブル人のアブラハムと結ばれた約束に連結しています。人間に祝福をもたらすその裔は、この信仰の人の子孫から来る、とヱホバは示して次のように言われました。『我なんじを大いなる国民(たみ)となし、なんじを祝(めぐ)み汝の名を大ならしめん。なんじは祉福(さいわい)の基(もと)となるべし。我は汝を祝する者を祝し、汝を呪うものを呪わん。天下のもろもろの宗族(やから)なんじによりて福祉(さいわい)を得んと。』(創世、十二ノ二、三)この約束の両方とも、取消すことのないヱホバの約束であって、あらゆる悪とその悪しき結果を亡ぼし、そして地上の全家族を祝福する、というヱホバの目的を告げていました。

_______

⓬エデンで述べられた神の約束は、後になされたどんな約束と連結していますか。